※ 今日の一言 ※ '16年の秋バリから無事に帰国しています。次の春バリまでの間に2度ほど別の国への渡航も挟みますが、ブログは'16年秋バリ記録+春バリで記録し残している分に特化してぼちぼち個別備忘録をあげていく予定です。

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2011年 02月 15日
インドとわたしの微妙な関係 (1993年 ボンベイ=ムンバイ)
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               Aug. & Sep. 1993 @ Dhobi Ghat, Mumbai, Republic of India

いきなりですが、私にとってのインドは あまりいい思い出がありません(爆)
別にぼられたとか騙されたとかではないんですが、1993年当時若造だった私にとっては
子供達や彼らを操る大人たちの商魂のたくましさやそのシステムに辟易したという感じ。
つか、子供の物乞いに冗談が通じないというか(通じてもなんなんだけどw)ひたすら悲壮
最後にはしがみつかれて「どいてー!」って振り払う自分を鬼のように感じて自己嫌悪になったり
たとえば道案内とかしてくれた子に何かあげても 後でボスみたいな人が全部かっさらっていったりして
本当にお礼がしたい相手には渡らないことだとか、あげることによって次の観光客が同じ目にあうこと
だとか、いろいろ考えると あげてもあげなくても心が痛い&誰もハッピーな気持ちにならないやり方が
あまりにも不愉快に思えたので、 正直 「こういう人達とは心通じたくない。しんどいだけ。」と
早い段階で自分の方からシャッターをおろして視野を狭めてしまったのが原因なのだと思う。
しかも、インドの直後に予定していた旅先では「インド帰りの人はイエローカードなけりゃ入国できない」
などと言われてたので ヴィザとるのが面倒だっただけでなく各種予防接種もしなきゃいけなくて
「そうまでしてインドに行きたいわけじゃないんだけど・・・」という訝しい気持ちで旅立ったから
ちょっと不愉快なことがあると「やっぱりなー。私は今来るべきではなかったんだなー」ってネガな気分に。
過去に旅先で腹がたったことやむかついたこととかなら俄然バリでの方が数百倍多いんですけど、
私の過去旅の中で 唯一笑えなかった旅先がインドだったのであります。
でもまぁそれゆえに ある意味 忘れられないディスティネーションってことになるんですけどww





もしも他のエリアだったり出会う人が違っていたり、それより何より自分がその当時にもっとタフだったら
きっとインドを好きになってたのかもしれないのだけど、 それまでに行った国は いくら貧しくて
物乞いがいて それをくれあれをくれと身の回りのものをねだられてもここまでしつこく強引ではなかったし
たとえ物乞いじゃないフツーの人からどさくさにまぎれて会話の途中でおねだりが始まったとしても
「これ、祖父からもらった大事なものなのであげられない。ごめんね」って言うとひきさがってくれて
「ところで、それはそうと・・・」って感じで何か別の楽しい話が始まって、見るからに「もらえたらラッキー」
ぐらいの調子のいい感覚なんだよね。だから 断るにしてもあげるにしても双方が気持ちよく会話できた。

でもここではそうはいかなかった。強引でうざいだけでなく お涙頂戴アピールがはじまるわけで。
ってか、他の観光客が1人にあげたらその人の所に他の子が群がってきて「なんで僕にくれない!」って
その観光客が責められてたり、子供同士で喧嘩になったりする状態を目のあたりにしてしまった日にゃぁ~
うざいからその場しのぎに飴をあげるとかの生半可な気持ちで対峙したら ますますアリ地獄なのよ。
最初から無視してあげないか、あげるなら全員分面倒見る覚悟がなきゃダメなんだ・・・ということを知る。
そして、本当にお礼がしたい相手にあげるには他の人にわからないように渡すべきであるということも。
インドに限らず、「持ってる人がわけ与える」という教えの世界に住んでいる人の中には
「もらえるのが当然」と思ってる人も多くて、自分がもらえないことに逆切れしたりもするんでね・・・。

でも当時はそういう世界があるなんて実感がなかったから ただただ人間不審というか 何事にも
疑心暗鬼になって、そういう疑心暗鬼になる自分も 人を信用していないみたいでヤだったし
まぁ言うたら 当時の自分自身が【青かった】・・・ってことですwwwwww
あと、物乞いとして同情を得るために指や手を切られるという世界が本当にあるってのも
可哀想とかではなく「そーゆーのってどうよ??」っていう嫌悪感しか感じなかったし。

それがいいことか悪いことかはともかく、今の自分なら「それもインド」と割り切れる部分もあるし
あげたいなーと思った相手にはちゃんと自己責任で自分の判断で物をあげることもあるだろうし
「おお!商魂たくましくやっとるなー。でも俺知らねー」って無視を決め込むこともできるんですけど
ただただ青かった私は、 ♪卒業式で泣かないと~冷たい人と言われそう~♪・・・の歌詞ではないけれど
無視することが悪のような後ろめた~い気持ちになってどうにもアンハッピーな気分だったわけで。
一方、パンがなければお菓子を食べろと言うアントワネットよろしく「ほしいものがあるなら働けばいいのに」
なーんていう感じで物乞いに対してかなり冷ややかな感情しかわいてなかった事実もあって
(「働きたくても仕事がない」という状況は思いもしなかった平和ボケ@想像力の欠如というのもあるw)
誤解を恐れずにいうならば 結局はその人たちをかわいそうとか思ったことはないんで
自分の冷たさを知ったショックという部分が少しと、そもそも彼らのやり方( 自分や周りをハッピーでない
気分に巻き込むもの)に対しての嫌悪感や苦手意識というものを感じていたのだと思います。
・・というか、今ならそういうのを寄せ付る隙を与えない鬼のオーラをまとってると思われるので
当時ほど物乞い集団に囲まれたり行く先を阻まれることもなさそうな自分だと思うんですがwwww

その時泊まってたのはここ。タイムリーなことに先日bungaさんが滞在されております
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そりゃー、ここから車移動とかでなくふらふら出てきた私は格好のカモやわwwww
でもね、このホテル すぐそばにインド門があってめっちゃ観光に便利な立地なんです。
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私が滞在した当時は タージマハルホテルという名称でしたが、その後100周年を機に
大がかりなリノベを施し、現在の名前 Taj Mahal Palace & Towerになったようです。
2008年にテロがあって更にリノベがあり、今では当時以上にセキュリティもシッカリしてると思うし
もしかしたら今はインド門周辺も 物乞いが入ってこれないようになってるのかもしれないけど
とにかく街なかはどこに行っても子供集団に囲まれるのがイヤで、ほぼホテルに引きこもっていた私。
もともとはボンベイは通過点でしかなかったのですが、この後気分一新で他のエリアに移動しよう
なんて思えないほど とにかくうんざりしていたというのがその時の正直な心境で
「町なかのめんどくささを完全に遮断してくれるこのホテル(パレス側)に泊まってよかった」と思ったし
私にとってインド滞在中の唯一のオアシスがこのホテルで過ごした時間だったのですけれど
もしかしたら逆に、ホテル内と町なかのギャップが大きすぎたことが混乱の原因だったのかもしれねーな。
でもその大きすぎる貧富の差を含めた【混沌】こそがインドそのものなのだから
やっぱりそこを含めてインドをエンジョイできるキャパが当時の自分にはなかったということなのです。

でも、インドでの気分的にめんどくさかったことを経験に自分自身いろいろ考えて少し学んだこともあって、
他国やインドネシアで同じような光景を見てもインドの時のような凹んだ気持ちになることもなく
もしかしたらインドでの経験のおかげで 他の国での対処の仕方を覚えたのかもしれないです。
だって、組織の規模も物乞いの人数もしつこさも悲壮さも、あの時のボンベイでの諸々と比べたらヒヨッコ。

それまでの私の旅は、「見たくないものは見ない(見なかったことにするw)」というご都合主義で
進んでいたのだけど、見なかったことにはできないくらいキョーレツなものをいっぱい見ちゃったから
そう思うと インドをきっかけに ありのままを受け入れることを覚えたのかもしれません。
多分牛の糞とおもわれるうんこを踏んだべちょべちょの素足のままで「なんかくれー!」と必死で
駆け寄ってくる子供に「汚いからあっちいって!ギャー」とは言えなくて逃げ回ってた自分も
見方を変えればコント的な笑い話になっただろうに、その時はただただ恐怖と嫌悪感しか感じなくて・・。

私にとってそれまでは 旅って楽しいだけのものだったのだけど はじめての挫折感を味わわせてくれた
そんなインドのおかげで 少しは経験値があがったのかな?なんて今ではポジティブに捕らえています。
当時は「もうインドには絶対行かん!」と思っていたけど、歳をとるにつれその気持ちも変化してきて
インドは広いから あそこだったら行きたいなーと思うエリアだってたくさんあるし
逆に 今の私ならムンバイでどれだけ楽しめるかっていうのを旅の目的にするのもアリだしネ(笑)
多分今の自分なら インドのあれこれをめっちゃおもしろがれると思うんですよね
当時はそういう興味深いものに出会う前の段階で拒否反応がでちゃって引きこもっていたから
インドというものに触れてないのも同然なんですよね。今思えばそういうことがとても残念です。

セニョ~ルが今一番行きたい旅先がインドらしいので、リベンジで夫婦旅もいいかなーなんて思う半面
きっと雑踏の中では自分のことで精一杯で、あんなボヤボヤしたおっさんの面倒まで見きれんぞ!
と、 これまた自分の余裕のなさやキャパの狭さを思い知るわけで・・・。そう考えると 私にとってのインドは
他のどんな国よりも自分自身の人としてのキャパを測るバロメーター的旅先なのかもしれないな~。


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Top▲ | by la_viajera | 2011-02-15 21:35 | 過去の道楽(たび)
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